無料で遊べるギャルゲー?
しかも子供に相応しくない・刺激の強い表現がある?
やったぜ!
…と喜んでインストールした者の心を折っていくビジュアルノベル。
まあSteamには精神的恐怖タグ付いてるし「不安や鬱に苦しんでる人はやらない方がいいかも!」と教えてくれるので親切です。
このゲームが気になっている人やプレイ予定がある人は、ネタバレを一切見ずにプレイする事を強くおすすめします!!
初プレイ時の衝撃や感動は本当に凄まじいです。
ネタバレを見てからだとそれが半減してしまうので、ぜひ何も知らない状態で楽しんで欲しい。
というわけでこの記事はスペシャルエンドまでクリア済みの方向けです。
タイトルにもある通りネタバレ満載です。
またショッキングな画像も少し載せているのでご注意下さい。
このゲームの中では比較的マイルドな画像を選んではいますが、ゲーム本編と同じく不安のある方は閲覧されない方が良いかと思います。
◆◇◆◇◆◇以下ネタバレ◇◆◇◆◇◆
このゲーム、だいぶ前にSteamのディスカバリーキューに出てきたんですよね。
何でギャルゲーが?と思ったけど、どうもホラー要素があるらしく納得。
それでちょっと気になってはいたんですが、怖いといってもギャルゲーなんでしょ?と思っていて…。
昔からノベル系のゲームは合わなくて全然やってなかったので…。
それでもネタバレは絶対見るなって言う人が多かったので一応従ってました。
警告してくれてた人たち本当にありがとう…!
で、最近(この記事を書き始めた当時)「ドキドキ文芸部プラス!」という有料版がSteamでリリースされまして。
最初の一週間は10%引きということで、無料版が面白かったら買ってみようかな~って感じで、軽い気持ちで始めました。
一周目をプレイ中の感想↓
雰囲気は明るくて良いけどやっぱりこういうゲームあんまり合わないかも…
一番最初のENDを見た感想↓
は?
途中までは私がイメージする学園ギャルゲーまんまだったので、終盤ちょっと不穏になってきてからのアレは衝撃でした。
あー、「実は怖い」ってこういう事ねー。と思いましたが甘かったです。
ここからが本番でした。
なんかバッドエンド行っちゃったから二周目行くか…と思ったら、タイトル画面でサヨリが居た場所がおかしくなってる😨
ニューゲーム文字化けしてるし…でも始めることは出来るっぽいのでニューゲーム?開始。
あっ…。
サヨリの存在が消えてしまい、主人公はサヨリではなくモニカからの誘いで文芸部に入ることに。
この辺でこれがどういうゲームなのか理解し始めました。
話の流れ自体は一周目と同じ(サヨリが居ないだけ)ですが、一周目で感じていた「私がイメージする学園ギャルゲー」が壊れていく様がすごい。
バグっぽい演出がすごーく良いですね!
たまに本気でビクッ!ってなることもありました。笑
なつかしのびっくり系フラッシュとか、ぼくなつ32日目みたいなゲームのバグとか、ああいうの好きなのでたまりません。
やがてユリやナツキも消えてしまい、残ったのは妙にメタっぽいモニカだけ…。
いきなりPCのユーザー名で話しかけられてビビりました。
本名入れてる人がこのゲーム生配信とかしたら大変ですね。笑
ここからモニカは色んな話をしてくれるけどガチで長くて、これで終わり?何かやらなきゃいけないことあるの?としばらく悩みました。
(後で見返したら実は最初にヒントをくれていた…)
で、とりあえずゲームを終了して後で再開したところ…会話がちょっと変わった!
自分のキャラクターファイルが心配らしい。
何度か終了と再開を繰り返しているとモニカは苦しみ、ダチ○ウ倶楽部になってしまいました。
「消すなよ!絶対消すなよ!」と言われたら消すしかありません。
さようならモニカ…。
最初はこちらに呪詛を吐いていたモニカですが、それでも好きだと。
文芸部も部員たちも作りものだと分かっていても大好きだったと。
全員消したと言ったけど本当はそこまでは出来なかったと。
そしてモニカが選択した「みんなが幸せになる方法」…
モニカが存在しない世界。
文芸部の部長もサヨリになっています。
…一周目みたいな明るい雰囲気でいいけど、寂しいな…。
とか思っていたら今度はサヨリが黒幕化😭
…ここで助けてくれるのがモニカっていうのがね…もうね…。
今度こそ本当のさようならをして、ここで本当の最初のエンディング。
便宜上○周目という表現をしてきましたが厳密にはここまでがこのゲームの「一周目」ですね。
エンディングで流れるのはモニカが本編で練習していたというピアノと歌。
これがまた良い曲で…タイトル画面のBGMもこれだったんですね…。
モニカとはたくさん話をしたのに、声を聞くのはこれが初めて。
かわいい声をしています。
エンディングでは回収したCGが流れますが、この通常エンドだとCGが消されていってびっくり。
そしてモニカからの手紙が表示されて本当におわり。
ここでゲームを再インストールして下さいというエラー(演出)が出るのですが、本当にこのままやり直すことは出来ません。
実際には再インストールまではしなくても済みます(gameフォルダ内のfirstrunというファイルを消せばOK)。
ここまでプレイして、何てすごいものを見てしまったんだ…という気持ちでいっぱいになりました。
もっと早くやればよかった…!!
そしてここから攻略Wikiを見てスペシャルエンド回収してきました。
お世話になったWikiはこちら↓
Doki Doki Literature Club! 攻略 Wiki
スペシャルエンドの条件は一周で全てのCGを回収すること。
特別難しくはないと思うんだけど、しっかりセーブしながら慎重に集めました。
そして迎えたスペシャルエンド、ちょっとしんみりする良い話でした。
コンプしたということはこのゲームの終わりに辿り着いてしまったということで…寂しい…。
最初にやっぱりこういうゲームあんまり合わないかも…とか思ってたのが嘘みたいに、もっと文芸部に居たいよ~という気持ちでいっぱいです😭
「ドキドキ文芸部!」、とても楽しかった!
ゲームファイルが勝手に増えたり逆に消えたりといった演出もあり、PCゲーならではって感じの仕掛けがとても面白かったです。
あとは違う周のセーブデータを使おうとすると…とか
モニカかサヨリのキャラクターファイルを削除した状態で一周目を始めると…とか
キャラクターファイル(.chrファイル)を解析できたり…とか
すごい作り込みだ…。
プレイしている途中、「こ~こはど~この箱庭じゃ?」を思い出しました。
フラッシュのゲームで恐らくもうプレイ出来ないものなので簡単に紹介すると、
呪われたPCを使ってホームページを作った男性が、PC内の悪霊?みたいなのに気に入られてしまい…というホラーゲームです。
プレイヤーはそのホームページに訪れた設定で、体験型ホラーって感じでした。
そのPC内の悪霊?はいわゆる「第四の壁」を越えて悪さをします。
男性は最終的に連れていかれてしまい、現実から存在が消えてしまいます。
プレイしたのが子供の頃だったのもあって非常に怖かったです。
その記憶があったので、ドキドキ文芸部!もそういう展開になるんじゃ…と少し身構えてました。笑
モニカも人のPCでキャラクターファイルを消したり奇妙なテキストファイルを残していったりと、ある意味「第四の壁」を越えてきます。
しかしモニカはこちらの世界を「一生手の届かない場所」と認識しており、プレイヤーがこのゲームを起動さえすれば満足してくれます。
自分が居るのはゲームの世界で友達もプログラムで動いているということに気付いてしまい、「この世界の中で本当に孤独である」という苦しみ。
それでいて自分もその一部でしかないということも受け入れ…というか諦めているというか。
そうして苦しみつつも、友達や文芸部への愛着も確かにあり…
現実世界でのほほんと生きている私には理解してあげられませんが、そんなモニカのことを考えてたら切なくなっちゃって…。
いや~こんなに考えさせられるゲームだとは始める前は思ってもいなかったです。
でも単に「ギャルゲーの皮を被ったホラーゲーム」というだけだったらここまで話題にならなかっただろうなと。
スペシャルエンドの後に出てくる製作者からの手紙を読むと色々納得でした。
最初にも書いた通り無料版が面白かったら有料版買ってみようかな~という軽い気持ちで始めましたが、全クリ後はむしろ買わせて下さい!!!と即購入してしまいました。
というか無料版も本当に無料で良いの?!という感じですよね。
有料版はサイドストーリーなど結構追加されてるらしいので楽しみです🥰
少しでも新鮮な気持ちで遊びたくて、ちょっと時間を置こうと思って寝かせ中ですが。
私はSteamで買いましたが、Switchなどのパッケージ版の特典も気になっていたり…。
という感じで、食わず嫌いって良くないなと思いました…笑
やっぱり少しでも気になったゲームは触ってみないとですね!
素晴らしいゲームとの出会いに感謝…🙏